先日テレビで、衝撃的なコマーシャルを見てしまった。
CDC(アメリカ疾病対策予防センター)が反喫煙キャンペーンの為に放映しているものだった。
髪のない、やせ細った女性が、自分の1日はこうした身支度から始まると言って、入れ歯をつけ、かつらをかぶり、最後に喉に何やら器具を装着する。
つまり、女性は過度の喫煙から咽頭癌になり、症状と治療から歯をなくし、髪をなくし、喉頭を摘出してしまったので、喉に空いた穴に食道と気道をつなぐ装置を装着していたのだが、当の本人も大好きなタバコが自分をこんな姿にしてしまうとは思ってもみなかったことだろう。
私が住んでいるハミルトン市では、この6月から喫煙に関する新しい条例が出されている。
それは、公園、屋外レクリエーション施設での喫煙を禁止する条例で、市内の公園やスポーツフィールド、屋外プール、ドッグパーク、ビーチ、スケートボードパークなどが禁煙となった。
条例違反者には、最高1万ドルの罰金が科せられる。
非喫煙者である私も、これは少し厳しいのでは?と思ったのだが、市がこの条例を出した目的が、街の吸い殻入れの数を少なくし(コストダウンと美化)、市民(特に子供)の健康をタバコの害や投げ捨てから発生する火事から守り、喫煙に対する印象を変えるということだと知り、納得がいった。
特に、喫煙に対する印象を変えると言うのは大事なことで、子供たちが受ける喫煙の印象は、子供がある程度大きくなれば「かっこいい」ものになる場合もあり、それが喫煙の低年齢化につながってしまう。
もうすぐ11歳になる息子を持つ親として、やはり身近にタバコがある環境が無い方がいいし、吸ってほしくないと思う。
カナダのタバコのパッケージには、喫煙の害を写真にして(しかも目を覆いたくなるような)プリントしてある。
それに、テレビでの、息も止まるようなコマーシャル。
タバコの値段はどんどん上がる。
喫煙できる場所は徐々に狭められ、それでもまだ?
CDCのコマーシャル、
ここで見られます。
(複数のコマーシャル映像が載っています。一番下の女性がそうです)
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