やはり金曜日に見に行った幼稚園に決めようと、今日は願書を届けに行きながら健康診断と園児服を買いに。
幼稚園から指定された町医者と園児服を売る洋品店の地図は貰っている。
疲れたらタクシーを呼べばいいだろうと、また歩いて行く事にした。
医者へ行く道は舗装されているが田舎道。
いったいどこに、どんな医者が・・・と思いながら家から10分程歩くと、言われた医者の名前の看板が見えてきた。
入り口まで行ったが民家が見えるだけで医者らしき建物は見えない。
庭先に1人老人が居たが、この家のおじいさんかな?と軽い笑顔で挨拶の代わりをして、とりあえず中に入って行ってみた。
すると、奥の建物に診療時間の案内が書いてあった。やっぱりここだった。
引き戸を開けると、医者らしく靴箱とたくさんのスリッパが並んでいた。
靴を脱ぎ、スリッパに履き替えて受付を済ませると、私達が一番の患者だったらしくすぐに名前を呼ばれた。
診察室に入ると、そこで白衣を来て待っていたのは先ほどまで庭先に居た老人だ。この人が先生だったか・・・。
「ぼく、こっち、ここにほれ、乗っかって」
と、まずは体重測定。(普通のヘルスメーターだった)
目盛りを覗き込むが、よく見えない様子。
次に身長を測る。これも目盛りが良く見えない様子。
それから胸囲を計る。
これも「あれ?あれ?」といいながら、メジャーを裏表ひっくり返したりして。
後は喉を見て、「ぼくは病気をしたことはないなっ!」と念押し。それで終了。
ただだったからいいけど。これでいいのかなぁ・・・。
そこから歩いて、洋品店に向かう。
途中、農機具が置いてある小屋が見えたり、行き会う農家のおばさんが「おはようございます」と挨拶をしてきたり。
そういうのは田舎のいいところ。都会じゃ挨拶しないものね。
洋品店はすぐにわかった。思っていたよりひどかった(苦笑)。
地域の学校の制服、あとはおばちゃんの服、おばちゃんの下着、おばちゃんの農作業着などがメインの衣料店。
奥のレジ付近にはストーブがあって、その横に犬がへた~っと寝ている。
お店のおばさんに園児服と帽子を買いたいと幼稚園の名前を告げると出してくれたが、サイズがJulianには小さかったので、大きいものを早速注文してくれる事になった。
おばさんは親切。私がカタカナで言った名前に納得いかない様子だったけど。(こういう事多い。=外国人の妻という方式がすぐにできないのだろう)
電話番号を残して、お店を後にした。
そして幼稚園に向かう。
もう道はわかる。幼稚園で先生に願書を渡し、道具などを購入、入園式のお知らせなどを貰って、園庭で少し遊ばせて貰って帰ってきた。
帰り道、今日は行きも歩きだった事もあって疲れていたので、自動販売機でジュースを買って、また不動尊に立ち寄り一休み。
Julianが行こうよと言ったので、またお賽銭をあげてお参りしてきた。
「楽しく幼稚園に通えますように。お友達が一杯できますように」
朝、家を出たのは9時10分程前。
家に戻ったのが11時30分。
その間、ところどころで立ち寄っただけで殆ど歩きっぱなしの午前中だった。
さすがの私も疲れたが、Julianはタフだ。こういう時に絶対「疲れた、歩けない、おんぶして・・・」などと弱音を吐かない。
私の方が疲れていたな、今日は。
雨が降らない限り、歩くのは全くかまわない。
1人は少しつまらないけれど、子供と一緒なら勇気も湧いてくるし、楽しいもの。
今はみんな、車を持ち、運転して、田舎だけれど歩いているのは私達くらいだが(田舎だからみんな車がある、とも言える)歩くのも悪くないよ。
民家の軒先に咲く菜の花の咽るような匂い、どこかで鳴いてる鶯(ウグイス)、ちらちらと桜の花びらが舞い、「春だなぁ~」なんて思いながらとことこ歩く。
気づけば接骨院も衣料品店も電気屋もみんな同じ名前だったりして。
そうすると、向こうの方に聳え立つ大きな駅前のマンションが見えてくる。それを目標に歩いて行く。
PR