水曜日。
お昼過ぎに仕事をしていたら、義姉から電話。
毎週水曜日は義父母の家にトロントから義姉が訪問、その夜は我が家に泊まり、木曜日にまた義父母の世話をして帰ることになっている。
だから、義父母の家から電話してきたのだが、
「早く来て!お父さんの具合が悪くなって救急車呼んだから、ここに来てお母さんを見てて」
とのこと。
私がかけつけた時には、2人の救急救命士が義父の脈を測ったり声をかけたりしていた。
義父はダイニングのテーブルについていて、酸素マスクをつけられ、顔色は真っ白、力がないと言った様子。
義姉がランチの後のコーヒーを淹れている時、義父はダイニングの椅子に座っていたのだけど、急に頭が項垂れ、がくんとテーブルに伏せるような感じになったのだそうだ。
義父も義姉もいないとなると、義母が家に一人になる。
義母も認知症で、おまけに緑内障で片目は見えず、もう片目もものすごく視野が狭いので、自分で食事を作ったりはしない。
さらには耳が遠い。
誰かが見ていてあげないといけない。
幸いにも、義母はパニックに陥ってる様子もなく、割と落ち着いていたので、私はとにかくその場にいたが、夫と娘はどの病院へ行ったか?その病院はどこにあるのか?息子(だんな)はどこにいるのか?J.C.は家に一人で大丈夫か?などなど、同じ質問をぐるぐると何度も何度も聞いてくる。
義母には悪いが、その日はものすごく疲れた。
同じ質問に答えるだけならまだしも、耳が遠いから毎回大声を出さないといけないので。
だんなが仕事帰りに病院に寄り、その足で義母のいる実家に来てくれた。
その時点でまだ、義父はエマージェンシーにいて、処置を待っていたところ。
ストレッチャーの上で寝ていたらしい。
心拍数も戻り、とりあえずは落ち着いたらしい。
その日はCTスキャンとかいくつかのテストがあったらしいが、原因がよくわからないと言う。
CTスキャンでは、小さな脳梗塞があったしるしがいくつか見られたらしいが、今回の症状が脳梗塞だったのかはわからないらしい。
その夜、義父は病院内を徘徊していたとのこと。
それから、居ないはずの妻がそこにいるとか、幻覚も見ていたらしい。
次の日、だんなが義父を訪ねた時、義父はタオルを抱えて大泣きしていた。
その夜も何度もベッドを抜け出しては、徘徊。
医者によると、今後も同じことが起こりうるから、24時間体制の監護が必要。
けれども、彼らの家にはそれが整っていないから、整うまでは家には帰れないとのこと。
そんなわけで、義姉はこちらに残り、昼間は病院、義父を訪問、そして担当医と主治医の話を聞いたり、そして夜は実家に泊まっている。
私は誰もいない間、義母のそばにいてあげている。
何か起こらない限り、いくら認知症であっても、自分で生活ができる間はケア施設には入居申し込みさえ難しいのだが、とうとうそういう時期になったのかなと思う。
けれどもそれすら、話が進んでいないという状態。
とにかく1日も早く、義父も義母も安全な環境で生活できるようになって欲しい。
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