忍者ブログ
カナダのオンタリオ州H市よりお届けしています
| Admin | Write | Res |
Profile
HN:
Yoshie
性別:
女性
職業:
ヴィンテージ雑貨店店主
趣味:
ヴィンテージ雑貨収集、アンティーキング、ガーデニング
自己紹介:
カナダのオンタリオ州H市在住。
だんな(夫・カナダ人)とJ.C.(息子 19歳)と猫2匹と暮らす。
New entries
Comments
[04/23 けいちゃん]
[04/23 けいちゃん]
[04/20 けいちゃん]
[04/18 けいちゃん]
[04/17 けいちゃん]
[04/15 けいちゃん]
[04/12 けいちゃん]
[04/11 けいちゃん]
[03/04 けいちゃん]
[03/02 けいちゃん]
火曜日。
チェックアップの為に医者に行くべき義母が全く行こうとしないので、とうとう往診に来てもらうことになった。
カナダでは往診は珍しいことで(たぶん日本でももう殆どしないだろう)、余程でない限りしてもらえないのだが、高齢、目や耳が不自由ということでなんとか来てもらえることになった。
(ここまでたどりつくのに、なんだかんだと3カ月は経っている)

私は立ち会う必要がなかったので、いつもどおりに家で過ごしていたが、帰宅しただんなからは思いもよらない結果を聞いた。
義母も認知症であった。
しかも、義父よりも進行しているとのこと。
ただ、義父のようにアルツハイマー型であるかそうでないかは、まだ聞かされていない。

義父母の家に行くといつも(毎週日曜日には3人揃って行っている)、一昨年のクリスマスに私達がプレゼントしたデジタルフォトフレームの写真を見ながら、
「これは○○(名前)、あれは○○」
と、殆ど写っている人みんなの名前をきちんと言える義母。
私の名前も忘れたことはないし、私がどこから来たのか、私の親はどこに住んでいるのかもちゃんとわかっている。
けれども、数ヶ月くらい前から自分の姉の写真を見て
「○○(姉の名前)は生きてるの、死んじゃったの?」
と義母に聞くようになった。
義父が
「○○はずっと前に死んじゃったよ」
と答えると
「そうだっけ?死んじゃったんだっけ・・そっか・・」
と驚きもなく、悲しげでもなく認めるだけ。
これにはなんだか私も「変だなぁ」と思っていたのだけど(ただ忘れていたのなら驚くだろうし、それから悲しむはず)、それでもただのボケなのかなあと思っていただけだった。

今回、認知症だと言われて誰もがショックを受けたが、誰もが納得。
他にも、思い当たる言動などはいくつかあって、それは性格や年齢からきているものだと思っていたけれども、本当は認知症だったからなんだと。
そして、現在義母の能力は6歳、義父は12歳程度なんだそうだ。

最近は認知症もアルツハイマーもテレビドラマや小説で取り上げられていたりして、どんなものなのかは私も知ってはいたけれども、今回身内がそうであると診断されて感じたのは病気の恐ろしさ。
自分でもわからないうちに、家族との大事な思い出が自分の記憶から消えてしまったり、親、兄弟の顔や声さえも忘れてしまうなんて、なんて悲しいことだろう。
こんな辛いことがあるかな。
辛いけれども本人にはその辛さが全く分からない、それがあまりにも惨いなと思って、何か原因があって発症した痛みのある病気の方がまだましかも、なんて思ってしまったり。
決してどちらがいいなんて、そんなことは言えないのだけれども。
神様はどうして、人間にこんな病気を作ってしまったのでしょう。


PR
この記事にコメントする
Name
Title
Font-Color
Mail
URL
Comment
Pass
無題
一緒に歩んできたまわりの人たちが、ほんとうに、いちばん辛いのよね。

本人にそれが分からないって事は、酷いのか、あるいは自分で気がつかない方が本人が辛い悲しい思いをしないぶんいいのかもとも思うし。どちらがいいのかは、永遠の葛藤なんじゃないかしら。

思い出は忘れてしまうかもしれないけれど
いまもこれからもご義両親の近くに居るよしえちゃん達家族が、彼らの生きる一瞬一瞬を、幸せに温かな気持ちで過ごさせてあげられる事、すごく意味のある大きな事だと思う。その時々に幸せな気持ちがあったという事実は、お義母さん、お義父さんがたとえ忘れてしまっても消えてしまうわけじゃないから。身体のどこかにのこってるんだよ。覚えていないだけだよ。
Chacha 2013/02/03(Sun)07:02:21 編集
Re:無題
Chachaさん

ドラマなんかでは支える側の大変さの方が浮き彫りにされがちだけれど、本人の気持ちになって考えると本当に切なくなる。
そうだね、これからはひと時、ひと時を大事にしてあげるべきだね。
幸い私は、今のところ世話をするという役目がないので、大変さよりも気持ちの方を考えてしまう。

>義父さんがたとえ忘れてしまっても消えてしまうわけじゃないから。身体のどこかにのこってるんだよ。覚えていないだけだよ。

その言葉、心に沁みます。ありがとう。

Yoshie
【2013/02/04 03:58】
<< 休校  │HOME│    自分のこと >>

[913] [912] [911] [910] [909] [908] [907] [906] [905] [904] [903]
designed by Himawari-you * phot by Art-Flash
忍者ブログ [PR]