昨夜トロントで、坂本龍一のコンサートがあった。
J.C.をオーパに預けて、だんなと二人で行ってきた。
だいたい、日本で彼のコンサートがあれば、チケットは発売と同時に売り切れてしまうだろうし見る(聴く)機会なんてないだろう。
彼が自分のFBで全米ツアーのチケットを発売すると書いていたので、早速チェックしたら、なんとトロントにも来るという。
急いでオンラインでチケットを買い、もうそれからは楽しみでならなかった。
会場に着いて、バーで一杯。
コンサートホールにはもったいないくらい、なかなか広いバーだった。
これもまた、海外ならではかな。
真っ暗闇から現れ、演奏し始めた教授。
最初は前衛的な、鍵盤を殆ど使わない演奏で、聴く方も少し戸惑ってしまった。
私達の席はステージに向かって右側の前から3列目で、教授の顔はピアノ越しに見えるのだが、手元は全く見えない。
残念なことに、鍵盤を走る指を見ることはできなかったが、ピアノがもう一台右側に置いてあり、教授の指の動きを再現した自動演奏ピアノで、その鍵盤の動きを見ることができた。
(これがまた凄いことに、見ているだけで強弱、滑らかさ、ちゃんとわかる)
お馴染みの曲になると、演奏が終わるごとに大拍手が沸き起こる。
初めて拍手を貰った時の、教授のちょっとはにかんだ様な笑顔を見逃さなかった(笑)。
私が聴きたかったのは、もちろんMerry Christmas Mr. Lawrence(戦場のメリークリスマス)。
始まったら、鳥肌が立ってしまった。
生で演奏が聴けるなんて、信じられないなぁ・・・。
演奏が終わり、椅子から立ち上がり、拍手の中お辞儀をして退場した教授は、鳴りやまない喝采に答えて再登場。
アンコールに3曲。
そしてまた、その後さらに2回目のアンコールにラストエンペラーを弾いた。
これがまた、胸に響いたんだ。
自分で作った曲を自分で演奏して、人に感動を与えるって凄いこと。
髪は白髪になり、教授と呼ぶのにふさわしい年齢になったのだろうけれど、かっこいい、なんてかっこいいんだろう!
ますます好きになってしまった。
さて、うちもピアノ買うか!