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カナダのオンタリオ州H市よりお届けしています
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Profile
HN:
Yoshie
性別:
女性
職業:
ヴィンテージ雑貨店店主
趣味:
ヴィンテージ雑貨収集、アンティーキング、ガーデニング
自己紹介:
カナダのオンタリオ州H市在住。
だんな(夫・カナダ人)&猫2匹と暮らす。
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[12/08 けいちゃん]
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[11/25 けいちゃん]
ここでもう一度、カナダと日本の医療システムの違いについて考えてみる。

まず、カナダではファミリードクターに受診しなければならないこと。
日本みたいに先生が好きだから、近いからと自分で選んだ場所に行くことはない。
かかりつけの医者を見つけて、何か健康上の問題があったらアポイントを取ってそこへ行く。
かかりつけの医者が決まっていない場合は、ウォークインクリニックに行く。
皮膚の病気だろうが耳が痛かろうが、まずはかかりつけのファミリードクターへ。
もしかして癌?って思ってもファミリードクターへ。
そこで治療ができないとかさらに専門的な診断が必要となると、専門医に紹介される。

皮膚科がそのよくあるパターン。
皮膚科に紹介されてもアポイントが取れるのは2ヶ月、3ヶ月先とかそれ以上。
アレルギーとか季節的な症状だったら、診てもらう頃には症状は無くなってることもあるんじゃないかな。

日本みたいに、内科だ、皮膚科だ、耳鼻咽喉科だと個人経営のクリニックがあちこちにあってすぐに受診できるわけではなく、大きな病院も基本的には公立しかなく、病院は日本のような外来受診はない。

大きな病院はそもそも、急患と、手術、深刻な病気や怪我の治療をするところ。
私が住んでいる市には病院が確か4つある。
一つは癌専門の病棟を持っていて、力を入れている。
加えて大学病院があり、ここも市の医療と連携して診てくれたり、大学の医学部の学生が病院で研修を受けたりする。

私が住んでいるオンタリオ州の健康保険は、オンタリオ州に住む人が入れる保険で、私のような移民はもちろん、日本人でも必要なビザがあって一定期間以上住んでいれば入ることができる。
基本的に医療費は100%カバーされる。
コロナのワクチン打っても、足の骨が折れても、癌になっても、診療、入院、手術費などを払う必要はない。
例外は、歯科、眼科、薬代、入院の時に個室を選んだりとかは実費。
今回の私のようなエマージェンシーの受診料や治療、入院費、手術代もただ。
保険料は税金で取られているので、毎月いくらとか毎年いくらとかで払う必要はない。

日本の健康保険は、今は3割なのかな?
それはありがたいけれども、保険料が結構高いはず。
今回の私の手術を日本で受けた場合、保険が適用されて3割負担となっても10万円〜18万円くらい。食費が別だったり、さらにいろいろ取られたりする。
日本の保険のいいところは、歯科、眼科、処方薬にも適用されるところ。

と、少し詳しく比べてみたけれども。
何が言いたいかというと、手術となると費用もかなりかかってくるわけですよ。
それがタダでいいとなると、ものすごく助かる。
ナースの態度が悪かろうが、エマージェンシーでだいぶ待たされようが、結果オーライならばカナダの保険に文句はない。
結果オーライならばね。

癌の手術なんてもっと費用がかかる。それもタダになるなんてすごいことだと思う。
毎年「あなたの保険料はこれだけですよ」と請求されてそれを払って、さらに医者に行けば3割と言っても払わなければならないのも大変だと思うのよ。

そんなわけで、今回はありがたいな、カナダにいて良かったなと思ったのでした。

ただね、やっぱりファミリードクター制度とか、皮膚科に辿り着くまでに何ヶ月もかかってしまうとか、今回の私みたいに手術を受けるのに何ヶ月も待たないといけないとか(そのはずだった)はよくない。絶対良くない。





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早いもので、胆石症の発作があった日からもう1週間が経とうとしている。
今日は、術後初めての外出。

車の乗り降りはゆっくり。降りるのは問題ないけれども乗るのがちょっと手間取る。

店の中での歩行もゆっくり。姿勢もちょっと前屈みになっちゃうし、この人どうしちゃったんだろう?って思われているかもしれない。

店内を歩くのは問題ないけれども、自動ドアが作動しない店があって、それは困る。
カナダの自動ドア、日本のみたいにスライドするドアじゃなくて観音開きなの。
ボタンを押しても動かない時があって、そうなると重いドアを押すか引くかしなければならない。
1ヶ月ほど重いものを持ってはいけないので、引くとなると1人では無理かもな。

そして、しゃがんだり立ったりが無理なので、棚の下の方の物を取るとかはできない。
重いものを持ち歩くこともできない。

なんていろいろ、不便さを感じながら帰って来ました。
いい運動にはなったわ。

帰宅してから最初の日は、少し熱があり、傷の痛みも常にあって大変だった。
痛み止めを飲んでいるのに痛みを感じることにちょっとイラついたけれども、トイレに起きた時にベッドに戻らずにカウチに座っていると、座っていれば痛みをあまり感じないことに気がついた。
それでテレビ三昧よ。

毎日ちょっとずつ楽になっているけれども、本当にゆっくりで、だんなの同じ手術後の状態と比べると私は遅く、大丈夫かと気になった。
だんなの時は術後3時間くらいで退院したしな。あんまり痛がってなかったし。
人それぞれだからね、仕方ない。

今振り返ってみると、手術をこのタイミングで受けれたことは良かったのだと思う。
プールはお休みだし、仕事も今は緩いし。
紹介された専門医からの連絡待ちも、もうしなくていいし。
これから引き続き連絡を待って、やり取りして、クリニックに行って受診と相談、スケジュールを決めて、手術を受けに行く。
そちらの方がかなりのステップがあるもんね。

今後は1ヶ月前後で執刀医から連絡があり、経過を診てもらうのだそうだ。
それで何もなければ終了。
1ヶ月は重いものは持ってはいけない、ウォーキング以外の運動はしてはいけない。
ゆっくりペースで生活していればいいだけだから。
ここのところ、仕事のことでいろいろ考えていたから、それもお休み。

ただ一つ心残りなのは、先週の土曜日は秋のアンティークショウの日で、行く気満々で楽しみにしていたのよー。
朝7時に家を出て・・と計画して、キャッシュも用意して、何を着ていこうと思案して。
今年はこれで終わりだから、来年の春を待たなければならない。
行きたかったなぁ・・・。



その4。

麻酔がまだ残っているので、とにかく眠い。
ナースだか誰だかが2人やって来て、血圧と心拍数を測って行ったのは覚えている。

すぐにだんなが来て、出てくるところで声をかけたんだよと言われた。
ちゃんと知ってたよ。でもだるくて目も開けられなかった。

手術は1時間ほどだから、部屋に戻って来たのはたぶん9時半くらい。
目が覚めたらお水を飲み、またまどろんでいつの間にか眠りに落ちる。
それを繰り返して、お昼頃になった。

ナースが、何か食べたいものがあるかと聞いて来た。
サンドイッチ?クラッカーでも?
いや、食欲は全くない。
いらないと答えると、薬も飲んでいるから何か食べれるものを食べないとね、と
またゼリーとプリンを持って来てくれた。
ちょっとずつゼリーを食べたけれども、手術の前の夜にはまだ美味しいと思えたゼリーも、手術の後は味が濃過ぎて食べるのも嫌なくらいだった。

そして初めてのトイレ。
まだ麻酔でフラフラしていたのでナースに付き添ってもらい、トイレへ。
終わったらこの紐を引っ張ってね、と言われたのに、終わって紐を引っ張るのを忘れてドアまで行ってしまい、引き返すのが面倒だったのでそのままベッドに戻ったが、今度は寝ることができない。
傷口が痛いので力をどこに入れたらいいのかわからず、途方に暮れてベッドに座っていたら、ナースに発見され、手伝ってくれた。

麻酔が切れてくると、今度は痛みが気になる。
傷口が痛い。痛いけれどもそれはしょうがない。手術をしたのだから。
痛み止めの薬で緩和するだけ。

またうつらうつらしていたら、今度は夕ご飯の時間。
食べたいものは?と聞かれたけれども、食欲は全くない。
今度はナースに「何か食べないとね」と言われ、普通にみんなが食べるものと同じ食事を持って来た。

丸いプラスティックの器のフィルム蓋を剥がすと、熱々の料理が乗っている。
櫛形に切ったポテトにミニキャロット、ブロッコリー。
そしてメインは、ビーフシチュウみたいなもの。牛肉の薄切り、細切れになったものが入った、グレイビーソース。

わー、見た目からして濃い!
Jelloからして味が濃いと思ったくらいだから、こりゃダメだ。手術して間もない人が食べるものじゃない。
栄養的には良さそうだけどな、2日目だったら食べれたかもだけど。

だんなが「美味しそうだ」と一口味見していた。病院食にしては美味しいと言ってたよ。
私は自分を励ましながらポテトを3切れゆーっくり食べた。それで蓋をした。

しばらくして若い手術のチームだったドクターがやって来て、今日の夜家に帰ってもいいし、このまま明日まで居ても構わないと言った。
痛みがあったからどうだろうかと思ったけれど、痛みがあるのは普通だからと言うので、だったら痛み止めの薬を飲めば大丈夫だろうと帰宅することにした。

帰宅したのが夜8時半ごろ。
薬が効いていたのか、車に乗るのもそれほど苦ではなく、痛みもあまりなかった。
少しゆっくりして、バナナとか軽く食べて薬を飲んでベッドに入った。

夜中にトイレに起きたが、起きるのが辛い。
病院のベッドのように持ち上がらないし、捕まるところがない。
ひっくり返って元に戻ろうと苦労する亀のように、わさわさ動いて痛みと闘いながらなんとか上半身を起こせた。
この時、やっぱりもう一晩泊まればよかったかなと、ちょっと後悔した。

その3。

とにかく眠くて、それが功を奏して手術前の緊張も殆どなかった。
夜中にナースが点滴を変えたりしてたのはわかったが、朝4時半に献血だと言われて起こされた時に「眠れた?」と聞かれて堂々と「よく寝れました」と答えられたのは私だけだっただろう。
お隣さん、吐き気がして眠れなかったらしいから。泣いてたしな。

早朝の献血はまた下手くそナースがトライしていたが、もうダメだろうと思ってぎゅっと目を瞑って我慢していた。
そしたらドヤ顔で「できたわ!」と言われ、献血は終わっていた。
やればできるじゃん。
痛みも殆どなかったが。
(実はこの時の跡が大きく青あざになってまだ残っている)

だんなに
「まだ手術が何時だか知らされてない」
とメッセージを送りぼーっとしていたら、7時頃だったかな、だんながやって来た。
早いじゃん!
でもこのすぐ後に「8時半から手術するから」とナースが言いに来たので、グッドタイミングだった。

点滴を外してもらい、手術着に着替えて待機。
そして8時頃にベッドのまま手術準備室に移動。だんなも着いてくる。
なんだか不思議な感じでした。ドラマでよくある感じの、ベッドのまま運ばれるやつ。
痛みもなく意識もあったので、「わー、角曲がる時にぶつからないといいな」なんて思いながら乗っていた。
上手に操作して、ドアも押さえて、エレベーターも乗りこなし、なんだか寂しいエリアに到着。

自動ドアが開くと、ドラマでよく見るようなドクターが手を洗う場所が並んでいる。
その先の壁際に、ずらっとカーテンで仕切られる小部屋が並んでいる。
ここが準備とリカバリーの為の場所で、この時、他には誰もいなかった。

小部屋の一つに入ると2人のナースが私の名前を確認したり説明をしてくれる。
次に麻酔医が来て麻酔の説明。
もう1人、チームのナースが何やら説明。このあと、だんなとは別れる。
そして8時半をちょっと回った頃に執刀医が入って来て挨拶。小柄な30代後半くらいの女のドクター。
優しそうだけど、なんだ、すっかり準備を整えて手術室にいるものだと思っていたら、ギリギリって言うか遅れて来たじゃん。

ベッドごと手術室に運ばれると、眩しいくらいの明るさの大きな部屋。
あんまり見ると怖くなるから見なかったけれど、たぶんドクターやナースが5、6人いた。
わー、ここの真ん中で真っ裸になってみんなに見られるのかと思うと小っ恥ずかしいが、仕方ない。

真ん中の手術台に移動して(この時、どうやって移動したのか記憶がない)、酸素マスクを付けられた。
「はい!大きく息を吸ってー。息を吐いてー。漏れるからちょっと押し付けますねー」
マスクをぐいぐい押し付けてくるから痛くてさ、痛いなーなんて思いながら頑張って吸って吐いてをしていたら、すっとそのまま夢の中へ。

何も覚えていないけれども、夢を見ていた気がする。
なんかわちゃわちゃした夢だったような気がする。
名前を呼ばれて目が覚めた時は手術前に待機していたリカバリールームで、朦朧としながら終わったんだなと思った。
そのままベッドでその部屋を出た時にだんなが待っていたようで、名前を呼ばれたのは記憶している。
でも目も開けられなかったので、だんなは私が気が付かなかったと思ったそうだ。

流石の全身麻酔でそれからしばらくは記憶がない。





続きです。その1から読んでね。

土曜日、朝9時頃に起き、10時にまた病院へ超音波検査を受けに行った。
ものすごい疲れと眠気があったけれども、痛みはもうなかった。

検査の後にまたエマージェンシーにチェックインし、呼ばれるのを待つ。
ここで2時間ほど待たされた。
何がエマージェンシーだって言うの?
痛みがないからいいものの、ふざけた話だ、全く。
ベンチが埋まるほど患者が待っていたけれども、特に苦しそうにしている人はいないので、みんな後回し組なのだろう。

やっと中に通されたのが午後1時頃。また血液検査。
私の血管はナース泣かせの細い血管。
左腕、ダメで右腕。誰もがそれを繰り返す。
ここにいる間に2回血液を採られた。

胆嚢手術のチームのナースが来て、こう言った。
このまま病院に残って手術を受けることができる。
または、これまで通りにクリニックから紹介された専門医の連絡を待って、手術に臨む。もちろん、その専門医には今回あなたの患者がエマージェンシーに来ましたよと言うことは報告するけれども、それで手術のスケジュールが早まるかどうかは保証できない。

選択はその2つ。
えー、どうしよう⁉︎

「ちょっと考えますから5分だけください」

そうお願いして、だんなと相談した。

まだ心の準備はできていないけれども、いずれはやらなきゃいけない手術。
もう痛みは治ったからこのまま担当の専門医からの連絡を待つのもできるけど、待っている間にまた発作が起こるかもしれない。

手術は混んでいないと言う。今日の夜か、朝にはできるだろうということ。
だったらやっちまうか!

「残って手術を受けます」

そう言いながら、同時に自分に言い聞かせていた。やるんだよって。

だんなは家に帰り、必要なものを持ってまた来てくれるとのこと。
私は迎えが来るのを待ち、土曜日の夜6時頃だったかな?車椅子で病室に運ばれた。

手術前後の患者が入院するフロアで、4人部屋。
古い病棟なので、ちょっと狭い。
とにかく私は疲れていて眠かった。

だんなが着替えなどを持って来てくれた。

手術は明日の朝のようだ。
朝に超音波検査があったから、私は昨日の夕飯から何も食べていない。
そして明日の朝手術があるから、夜12時以降は何も食べれない。
食欲はなかったけれどもJello(ゼリー)を食べた。

とにかく眠くて眠くて、周りでピーピー点滴の機械のブザーが鳴りながらも、その音に怒るお向かいのおばさんの声を聞きながらも、お隣さんが時々シクシク泣いているのが聞こえながらもよく寝れた。




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