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カナダのオンタリオ州H市よりお届けしています
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Profile
HN:
Yoshie
性別:
女性
職業:
ヴィンテージ雑貨店店主
趣味:
ヴィンテージ雑貨収集、アンティーキング、ガーデニング
自己紹介:
カナダのオンタリオ州H市在住。
だんな(夫・カナダ人)とJ.C.(息子 19歳)と猫2匹と暮らす。
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義姉の夫の母が昨日の深夜に亡くなった。
93歳だった。
90歳の誕生日の頃はまだ、人が来ればリビングに出て来て、ソファに座ってみんなの話に耳を傾けることもできていたのだけれど、ここ1年半くらいはずっとベッドで過ごしていた。

義姉達は彼女の面倒と家で見ていたから、この1年半はそれは大変だった。
ご飯を作るところから始まり(最後には歯は一本だけだったし、腸の働きがよくなかったから食べるものも形状もかなり制限されていたので)、ご飯を食べさせてあげたり、下のお世話、シャワーの手伝い・・・。
彼女一人を家に置いて行くこともままならなかったから、家族揃っての旅行は無理だったし。

先週末、義姉に会った時は、かなり危ない状態だと聞いた。
義姉は
「そうなったらもう、通りに出て踊っちゃうわ」
なんて冗談で言っていたが(全ての世話をここ何年もしていた義姉にとっては、かなりの負担であったからわからないでもない)、昨日、うちに知らせの電話をしてきた彼女は、電話を受けただんな曰く、そんな様子は微塵もなかったようだ。

年を取ると言うことについて考える。
そして、怖くなる。

近くに住んでいる義父(だんなの父)は、今年に入った頃から買い物に車で出かけ、パーキングで自分の車を見つけることができず歩いて帰ってくることが2度あったり、人の名前や場所の名前がすぐに出てこなかったり、思い当たることがたびたびあったので受診させると、やはり認知症と診断された。
薬を飲んではいるものの、飲んで治るわけではないから物忘れは続いている。

日曜日はその義父の誕生日でみんなが集まったのだが、故郷ドイツにいる兄や妹から電話があった時に、
「誰と誰と誰が来てくれている」
と言うのに、私の名前も出てこなかったし、だんなの名前は間違えていた。

妹からの電話を切ったあと、義父の目からは涙がこぼれていた。
嬉しかったのか、寂しいのか、どうしてなのかわからないけれど。
義父の涙を見たのは初めてだったから、びっくりし、私も必死で貰い泣きを隠す。

今までは「遠い先のこと」と思っていたことが、すごく近くなった気がする。
誰も私に、義姉がしてきたように義父母の世話をすることを望んでいないけれども、できることはしますよ。
とりあえずそういう気持ちで、今は見守っている。



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