カナダへ ―ひどい時差ぼけ―

無事にカナダに戻った。
家に着いてドアを開けると、誰も居なかった家の匂いがした。
（説明するのは難しいんだけど、埃っぽいような、よくアパートもこんな匂いがしたな）
アンジーは案の定隠れていて、何度呼んでも出てこなかった。
隠れる場所を知っていたので探しに行くと、何度か呼んだらか弱い声で返事が聞こえた。
少しの間変な声で鳴いていたが、私の顔が見えてわかったのか近づいてきて、私の指をすりすり。そして舐めた。

それからはもう、甘えん坊攻撃。
みゃーみゃー付きまとい、体を擦り付けてくる。
寂しかったのね。

コーヒーを淹れようとして、さてコーヒーはどこだったかな？
マグに２杯のコーヒーを作るのに、スプーンに何杯のコーヒーを入れればいいんだったっけ？
とか
キッチンバサミはどこの引き出しだっけ？
とか、いろんな事を忘れてしまっていたのに驚いた。
自分の家なのに自分の家ではないような。
やっぱり淹れたコーヒーはちょっと薄かった。

戻って二日目の今日、というかまだ早朝１時半。
Julianが目を覚まし、「怖い」だの「お腹が空いた」だのと言って騒ぎ出した。
私とだんなは何とか９時頃（確か）まではがんばって起きていたのでまだ眠くて、飛行機の中でたっぷり寝たJulianはまだ日本時間のままで、その時間に目が覚めてしまったのだ。
結局だんながもう寝ていられず３時に起きた。
私もその後起きて、４時頃に早目の朝食。

その後またぐったりしだし、ベッドに戻ったりして。
何とも酷い時差ぼけ。こんなの初めてだ。
時折気持ち悪くなったり、どうしようもなくぼーっとしたり。
しかし一人ではないから（子供が居るから）自由に寛いだりしているわけにも行かず・・・。
結局午前中とお昼過ぎにちょこちょこと昼寝。
今夜は１０時過ぎまで起きている様、がんばろう。
だが一番重症なJulian、ただ今夕方６時半だけどすでにベッドの中・・。