今年初、エアコンの日。30℃超え。
へこたれそう。
今朝の朝練。
私が泳ぎ終わる頃に、別のMediumスピードのレーンにミリヤム発見。
わー、やばいな。
泳ぎ終わってもまだもうちょっと残っていれば良かったのだけど、足が攣りそうな感じもしてたのでジャクジーの方へ。
奥の方にメリッサがいないかと探したが、あいにく彼女もまだ泳いでいる。
仕方なくいつもの場所に座り、脚をマッサージしながら
「藤堂さんが終わりそうなんだけどな、早く終わってこっちに来ないかな」
と思い、願い、待っていた。
他に誰かミリヤムが話しかけるような人がいれば免れることができる。
けれども運悪く、今日はほかに誰もいなかった。
すると、ミリヤムがプールから上がるのが見えた。
やばい!
ここで移動しては、彼女にしっかりと私の行き先を見られてしまう。
行き場をなくした私は、すかさず体を反対側に向けた。
水の中だし、隠れることもできない。忍者じゃないしな。
そしたら後ろから肩を叩かれた。案の定、ミリヤムだった。
こうなったら仕方ない。話すしかない。
夏休みの予定は?とか、マリーのこととか他愛のない話をして少し経つと、藤堂さんがプールから上がってくるのが見えた。
やった。
藤堂さんが話に加わり、と言っても話の内容はミリヤムのこと。
途中、
「J.C.と最近話をした?」
と藤堂さんが話を振ってくれて流れが変わったように見えたが、なぜかまたミリヤムに主導権を握られてしまう。
そうこうしているうちに、尾崎さんが上がってきた。
尾崎さんも私がこの人を苦手なことを知っているから、話に加わりながらふらーっと遠回りに私の左隣にやってきた。
やった!
そして私は解放され、尾崎さんと話を始めた。
藤堂さんはミリヤムの餌食になっている。ごめんよ、藤堂さん。
プールの時間があと5分というところで、ミリヤムが去って行った。
3人で
はあ〜っ、
とため息。
なんなんだ、これ?
私たち、そんなに嫌な人間たちじゃないはず。なのにどうしてもミリヤムは避けたいと思っている。藤堂さんなんて、私や尾崎さんが苦手な相手とも仲良く話す。
そんな藤堂さんでさえも、「せっかくの時間が台無しだよ」っていうほど嫌だったようだ。
私はひたすら尾崎さんと話していた。彼らに背中を向けて。
ひどい女だな。藤堂さんを売ってしまった。
何か対策を練らなければならない。
深い方(立って水が胸までくるくらいの深さ)に行って隠れるか。
一応壁があるから、その向こうに潜むか。
こうなったら、竹筒が必要?忍者のように水中で待つ?
でも隠れていたら、藤堂さんや尾崎さんまでも見つけることができないしな。
ま、泳ぎ終わる頃にミリヤムをチェックすることだな。
もし居たら、
「あっちに居るね」
とでも言っておけばいいか。