先日、金を買いました。
なぜかふと、思いついた。
日本を出る数日前に兄から飛行機代と称してお金を少しもらった。
もうあと数日しかないから使い道がない。買うものは大体買ったし、このまま銀行に入れてしまうより何かに使おうか?
そう思った。
それでなぜか、金を買おう、と思った。
アクセサリーではなくて、資産運用として。
資産運用と呼ぶには小さすぎる金額だけれども、今後を見越して投資という意味で。
前にマツコの知らない世界でやってたのよ。金の価値は今後も上がるって。
で、なんならメイプルリーフのコインにしようと思って、どこで買えるのか調べて(正規店)、カナダに戻る数日前に田中貴金属のウェブサイトに載っていた蒲田の貴金属店に行った。
そしたら、お目当てのコインはなかった。入ってくるのは1週間後だと言われた。
ウィーンのコインはあったんだけど、カナダだし、メイプルリーフがいいなと思ったからその日は買わなかった。
ちょっと迷ってもいた。
投資にしては小さい額だけど、私の小遣いとしてはなかなかの金額。
今、金を買うべきか、それとも貯金しておくか。
(他のものを買おうとは思わなかった)
次の日は田中貴金属がある銀座まで行く予定はなく、J.C.とぶらぶらして、彼が具合があまり良くなかったから早めに帰ってきた。
そして一夜明けて、カナダに戻る日。
フライトが遅れたことを朝、知った。
3時間以上遅れたので、時間はたっぷりある。
だったらこの際、銀座まで行ってみるか。
それでJ.C.と蒲田で別れて私は有楽町へ。
ドキドキしながら田中貴金属を目指す。
店に入ると小さなカウンターがあって、そこでメイプルリーフのコインを買いたいと告げると、
ただいま大変混み合っておりますので、受付順となります。この時間にお越しください。
と、時間帯が書かれた紙を渡された。
私の来るべき時間帯は、午後1時から1時半。
ちょうどいい。ランチ食べてから来よう。
松屋の近くだったので、松屋の中をぶらぶら、レストランフロアに行ってみたが高いのでやめて、前に行ったことのある地下の喫茶店に行き、カレーのランチを食べた。
そして1時になったので、田中貴金属に行ってみた。
エレベーターで4階(だったかな?)に行くように言われ、4階に着くと銀行のような雰囲気。
受付の人に番号を渡され、呼ばれるまで座って待つ。
待っている人の前にはブースが10くらいあって、それぞれに小さなドアがついていて個室になっている。
売りたい人も買いたい人もいるから、いろいろ見せたくないもんな。多額の現金を受け取ったら、付け狙われたりしちゃうし。
それにしても、待っている人の多いこと。
聞き耳を立てていると、取引の内容がちょっと聞こえてくる。
70万円ほど買うという人。
100万円以下は現金払いって聞いたから、70万円持ってきてるのか!すごいわ、とか
売る人もいたみたいだし。値段は上がっているからな。
そしてじっと待つこと30〜40分。
私の番号が呼ばれ、小さなブースに入る。
相手をしてくれるのは、若い女性の店員。
まず、何が欲しいのかを伝える。
大きさと、種類。
そして、注文書みたいな用紙に名前や住所と何の為に買うのか、そんなことを記入して注文確定。
地金の方が割安なんですよ
と言われて一度「じゃあ、地金で」と変えたけれども、実際どれくらい違うのか聞いたら、小さいものだからそんなに変わりはしないのでまたメイプルリーフのコインに変えてもらった。
店員さんが私が買うコインを目の前に持ってきてくれた。
新品なので、透明の厚めのビニールみたいなのにバキュームパックされている。
重さを目の前で測り、本物であることを証明。
そしてお金を払い、小さな袋にコインと購入証明書を入れてもらって終了。
そしてなんだか疲れちゃって、位置的にも中途半端だし(4丁目あたりだったらあちこち思いついたところに行くけれども、2丁目。まっすぐ行きゃ有楽町の駅)、そのまま電車に乗って羽田まで行くことにした。
というのが、この前の帰国最後の日のことでした。
結局、売値と買値はちがうので、今売ったとしても買った時の値段と同じくらいではあるけれども、買った時の値段は1万円くらい上がっている。
その上がり具合を毎日見ながら、なんか嬉しい感じがする。
半分投資、半分記念。
そんなメイプルリーフコインです。大切にしばらく持っておこう。