なんだかね、大人気ないと思うのよ。
でも、こういう時どうしたらいいかわからない。
あまりにも金曜日の空気が嫌だったので、今日は避けてしまった。
というのは、プールでのこと。
ミリヤムのことでした。
今日はミリヤム来ないといいなぁ、なんて悪いけど思いながら泳いでいたら、私が終わる10分前、8:20ごろに私のいたレーンに入ってきた。
それが、しばらく泳ぎ始めずに立っていたので、私は水中から見えた姿が彼女だなとわかっていたけれども立ち止まらずに泳ぎ続けていた。
そしたら誰か捕まえて話し始めたのか、端にもう1人立っている。邪魔だ。
2人いると、ターンがしづらくなるのでますます嫌な気分になるわけで・・。
結局、私が終わったと同時にミリヤムともう1人が泳ぎ始めた。
ミリヤムは私に「Hi」と言ったけれども、もはや私は笑って返事をする気分にもなれない。
ただ短く、Hi と返してプールから上がり、ジャクジーのある方へ行った。
イタリア人のおじいちゃんに挨拶して、会話が始まった。
おじいちゃん、英語喋ってるけどイタリア訛りと抑揚がまんまイタリアンなので、時々言ってることが聞き取れない時があるのだけど、まあいいや。
そしたら10分くらいでミリヤムがやってきた。
なんだよ、もっと泳げばいいのに。
最初はおじいちゃんの話をよく聞いて、集中していた。
ミリヤムがそこに入ってきたので、私はなんだか気もそぞろ。
あっちの方を見れば、メリッサがいる。
メリッサと目があったので手を振り、しらーっとそちらの方へ行くことにした。
で、メリッサとチャールズと話をしていたら藤堂さんが泳ぎを終えてやってきた。
ちゃんと私がいる場所を確認して、まっすぐこちらへ来た。
それで4人で普段のようにあーだこーだと話し、9時まで楽しく過ごした。
アルバータ出身の藤堂さんにバンフへの行き方を聞いたり、おすすめのホテルを聞いたり。
メリッサとチャールズはトレイラーを売りたくて藤堂さんに「買わないか」と持ちかけたり。
私たちの会話は普通なのよ。
時には私は聞き役に徹し、というか内容が難しくてそうせざるを得ないこともあるけれども(藤堂さんと尾崎さんが政治とか投資とかそういう話題で話している時とか)、私も頑張って話したいし意見も言う。
それが、ミリヤムが入るとまぁ、聞き役に徹さないとならなくなる。
彼女も悪い人じゃないしこちらに話を振ってくるけれども、それでも8割くらいは彼女が喋ってるな。
そんなわけで、ミリヤムを撒いた。
大人気ないけど、なんか意地悪してるっぽいけど。
私だけなのかな?こんな意地悪な気持ちになっちゃうの・・・。
そう思っていたら、プールから上がってシャワー室へ向かう途中に藤堂さんが
「今日みたいにこっちに来るのはいいアイデアかも。あの人いると話ができないんだよねぇ。ずっと喋り続けるんだもん。今日なんてレーンでもしばらく喋ってたじゃない?ターンするのに邪魔だったよ」
と言っていた。
そうか、私だけじゃなかったんだな。よかった。
それにしても、これからどうしようかね?
私ももう少し遅くきて、藤堂さんと同じくらいの時間に終わるようにしようかな。
大人になってこういうのって、難しいね。空気を読んでくれればいいんだけどね。
決して嫌いじゃないんだけどね。西校水泳部には入れたくないのよね。