金曜日の夜に、お赤飯を炊く。
土曜日は忙しいので、夜のうちに炊いておいた。
色もしっかり、美味しくできた。
土曜の夜はJ.C.渡日前最後のディナー。
彼の誕生日は1週間後なのだけど一緒にお祝いしてあげられないので、お赤飯はその為に。
変な取り合わせになっちゃったけど、リクエストされていたチキンパルミジャーナとお赤飯とサラダ。
「残ったお赤飯、明日おにぎりにして」
そう言ってくれたのが嬉しかった。
お赤飯、もちろん食べたことはあったけれども、私が作ったのはこれが2回目。
好きとも嫌いとも聞いたことはないけれども、好きだったのかな。
それとも、私の気持ちを汲んでくれたのか。
日曜日。
出発の朝。
お赤飯はおにぎり二つにして、持たせてやった。
近所に住む親友が出発の時間に合わせて来てくれるというので、荷物を車のトランクに詰めて待っていた。
朝が苦手でいつも起きるのはお昼過ぎという彼が、ちゃんと身支度を整えてやってきた。
2人一緒の写真を撮ってあげて、お別れして出発。
よっぽど辛かったらしく、車が走り出してから後ろのシートでJ.C.が泣いていた。
それを察して私ももらい泣き。
いい友達がいてよかったね。
こんなに辛くてもあなたは行くのだから、それはよっぽどの覚悟だと思う。
予定通りに空港につき、スーツケースをチェックインしたあと、3人でお茶した。
他愛のない話をしていたのに、だんなが何かの拍子に感極まって泣き出した。
こんなに泣いただんなを見たのは初めてだった。
オーパとオーマか亡くなった時でさえ、こんなには泣かなかったと思う。
それにつられてJ.C.が泣く。私はそれを必死に庇おうと、一所懸命涙を堪えて何を言おうか考える。
お別れじゃなくて、旅立ち。新しい人生の幕開け。
泣いてばかりじゃだめだ。
「何ヶ月かしたら、また日本で会えるんだから。それまで頑張って、辛いことも乗り越えるんだよ」
小さな子供みたいな涙声で返事をしたJ.C.。
転んだって悔しくたって、泣くことなんて今までほとんどなかった。
大人になった証拠なのかな・・・。
そろそろ行くよ。
そう言うので、セキュリティのゲートまで行き、通りすがりの人に頼み3人で写真を撮ってもらった。
ハグして、私はまた泣きました。だんなも、また泣きました。
列はゆっくりと進み、時々手を振りながら見届け、J.C.の番が来て、問題なかった様子で進んで行った。
荷物を全て持った彼がこっちを向いて、大きく手を振った。
私たちも必死で見えるように、大きく手を振った。
そうして、旅立って行ってしまった。
今、これをタイプしている最中にもやっぱり涙が溢れてきました。
今日は泣かないように、と決めていたのにな。
今朝方、4時に目が覚めた私。
携帯を見てみたら、J.C.から「着いたよ」とメッセージが入っていた。
その後、トレーニングセンターに着いたと、室内の写真と建物の写真を送ってきた。
なかなかきれいな部屋で、私はベッドがあるだけでお風呂とか洗面とかは共同なのかな?と思ったいたけどちゃんと部屋に付いていた。
ホテルのシングルルームって感じかな。でもちゃんとスーツケースを床に広げても余裕があるくらい広くて、バルコニーもあったみたい。
一安心です。
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