ジャパンテレビでとある番組を見ていたら、芸者さんが出てきて、踊りのお稽古をしていた。
それを見て思い出した。
東京に出てきて初めて住んだ阿佐ヶ谷のアパート。
そこの大家さん、踊りのお師匠さんだったっけな。
大家さん、活躍して有名になってたりしてね。
で、芸名（玄関に名前が出ていたので知っていて）で検索してみたら、
なんと！
有名どころか、CDも出したり、YouTuberになっていたわ。
大家さん。
なんでも、日劇ダンシングチームに入団していたり古賀政男に弟子入りしたり、私がアパートに住むよりだいぶ前にレコードデビューしていたらしい。
で、最近は何やら若いダンサーと組んでいろいろ活動しているらしい。
私の母より一つ歳上。
すごい。
アパートは2階建のいわゆる昭和のアパートって感じの建物だった。きれい目ではあったけど、モダンなフローリングとかロフト付きとかじゃなくて、6畳、風呂付き。
でも新しいモダンなアパートに比べたらキッチンが広くて、テーブルが置けるくらいのスペースがあった。
大家さんの家はアパートにくっつくような感じで奥にあった。
家賃は手渡し。
私に行くといつも踊りのお稽古中で、申し訳ないなと思いつつ、じゃあ今度は昼間に・・と思うと昼間は留守だったり。
最後の頃なんて仕事で早く帰ることがほとんどできなくて、渡すことがなかなかできず、夜ちょっと遅いかな？と思ったけど明かりがついてるからいっか！なんて払いに行ってたっけ。
もちろん、お稽古中だった。
結局、お風呂が古くて「新しくしてください」なんて頼んだら
「来年には建て替えようと思ってるんだ。更新料はいらないし家賃も上げないから、それまで住んでくれたらありがたい」
と言われて、建て替えると言われた年まで住んだ。
いつだったか、Googleのストリートビューで見てみたら建物が新しくなってたっけ。
ふっと思い出したことが、こんなに大きくなってしまった。
私が社会人になって2年目（すでにフリーターだったけど）。
髪を長く伸ばし、ソバージュにしていた私を見て
「垢抜けたよねぇ」
って言ってた大家さん。
住み始めたばかりの私はさぞかし田舎くさかっただろうね。
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