金曜日の話。
朝練開始前のこと。
プールサイドで尾崎さんがまず私に行ったこと。
「5人分ブロックしたからね」
ひえー！
感心を通り過ぎて、どこまで突っ走る⁈とど突きたくなった。
藤堂さんもやってきて、彼も一人分ブロックしたと言う。
私も一人分。
他にも尾崎さんが教えてやってる人がいるらしいので、
「今日は3人で泳ぐのが１レーンであとは2人ってとこかな？」
と満足そうであった。
朝練開始。
私と尾崎さんで泳ぎ始めたら、また水曜日のユルいおばちゃんが入ってきた。
全くどうしてこう、空気が読めない人が多すぎるのか？カナダ。
他のレーンでは1人だけのところもあるのに。
気にせず泳ぎ始めたのだが、どうしてもスピードが合わない。
合わないどころか、なぜか逆のレーンを泳いでいたりするのでイライラし始めてしまった。
で、端に着いた時「どうしたものか」と止まっていたら尾崎さんも止まり
「また来ちゃったよ・・・」と困り顔。
「あの人、あっちのレーンにいけばいいのにねぇ。隣の隣、1人だけだもん」
と私が言ったら、尾崎さんがそちらに移った。
それで、また私はゆるゆるおばさんとシェアすることになった。
それならそれでいいか。
10分位しても誰も来ないようだったので、2人で半分ずつ泳ぐことにしたので、おばちゃんを待つことも追い越すこともせずに泳げるようになった。
ふと尾崎さんの方を見ると、彼が移ったレーンには新たに男の人が加わり3人になっている。
かわいそうに、5人分もブロックした張本人が一番人数の多いレーンにいるなんて。
終わってから尾崎さんに
「大丈夫だった？」
って聞いたら、本人も
「5人分もブロックしたのになんで俺が・・」
って嘆いていたけど、いつもよりも多く（長い距離）泳げたらしく満足気。
それにしても。
世の中には空気が読めない人っていうのがたくさんいるものだ。
それでも日本は少ない方だと思う。
日常から割と周りを気にする日本人。周りとの距離だったり、周りがどう自分を見るかとか、日本人は気にする方だと思う。
服装だって、こんな格好してたら笑われるだろうな、なんて思ってちゃんとしちゃうけど、諸外国の人は日本人ほど周りを気にしない。よく言えば自由。
なので、例えばスーパーの通路にカートを斜めに放置して人が通りたくても通れないのに気づかない人とか、人通りのあるところで立ち話をして通行の妨げになってるのに気づかない人とか、日本はそういう人達が少ないと思う。
いますよ、日本にも。
でも、そういう場面に出くわすことがカナダにいる時と比べたら少ないし、出くわしても向こうが気づいて退いてくれたりするので気にならない。
カナダは、そういう人満載なので、公共の場でイライラすることが本当に多い。
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