この1週間ずーっと毎日家の片付け。
これでもか、これでもかと母の服をゴミ袋に詰める。
一緒にプライスタグも引き出しの底から出てくる。
こんなに高い服! と、驚くほど高い値段だったりする。
それが今ではゴミ。
一応、誰かが着れそうなもの、素材やコンディションが良いものは選り分けてある。
それでもまだまだ出てくる。
いつだったか、もうきっと母が自分では片付けをしないだろうと思った頃に帰国した時、取っておく服といらない服を分けるのを手伝った。
その時に言ったはず。
ゴミは残してくれるなと。
結局残された人が片付ける羽目になる。大変な思いをするから。
私は大変な思いをしたくないから、処分するものは今のうちに処分してくれと。
聞いちゃいなかったね。
アメリカのテレビ番組に Hoardersというのがある。
いわゆるゴミ屋敷になってしまった家を、住人の家族が業者に依頼して片付けるという番組。(ゴミ屋敷に住んでいるのが親で、片付けを依頼するのが子供という場合がほとんど)
どこに寝泊まりするんだ?っていうくらいものが積まれた家。トイレもキッチンも使えないほど汚い。
食べ物のカスはそこら中に落ちていて、片付けるとネズミの死骸とか出てくる。
日本でもよくテレビでそういうゴミ屋敷に住む人を見るけど、一種の病気なのでカウンセリングが必要。
Hoardersでは片付けと同時にカウンセラーが当人の心の中を探り、片付けてもいい方向に導く。
(大体の場合、片付けないと言い張るので)
まぁ、そこまでうちの母親は酷くなかったけれども、なんか通じるものはあるな。
私はそういうのがものすごく嫌で、なぜかというとそれは物の価値を無視してだめにしてしまう生き方(買い方)だから。
自分がどうしても欲しいと思ったものだけを買い、それを大事に使い続けたい。
たまには衝動買いもしちゃうけれど、なるべく無駄にしないようにする。
好きなものだけに囲まれて、シンプルに生きたい。
私が捨てられない服はプラスティックの衣装ケースに1箱。
成人式の時に買ってもらったCOMME des GARCONSのスーツとか、自分でお小遣いをためてかったゴルチエの服とか。
流石にもう着られないけど、捨てられない服がいくつか残っている。
でも、きっと何らかの価値があるもので、今でも売ろうと思えば売れるものだ。
そういうものだけ、残してある。
昔は靴も結構な数で揃っていたが、靴こそもう履かないものや買ったけれどもちょっと痛いものとかはドネーションに持っていき、手放した。
後は時々断捨離して、クローゼットの中を片付ける。
2シーズン着なかったものは、処分するかどうか考える。
そうやって、「買う」のと「処分する」のを上手くバランスを取りながらやっていかないと必然的に増えるばかりだもんね。