昨夜は通しで午前2時半まで6時間、ずっと母についていた。
それから父と交代し、朝起きたのは6時半。
それから顔を洗ってコーヒーを沸かして飲み、パンを食べ、歯を磨いて洗濯。
誰も母についていないからバタバタと合間を見て洗濯ものを干し、また母のそばに座る。
母は目を覚ましていて、割とはっきりしていたので、携帯からだんなをメッセンジャーで呼び出した。
今、おばあちゃんと一緒にいるから。と伝えると
「じゃあ、J.C.を呼んでくる」
そして、J.C.も加わり、携帯を母の方に向けて二人が見えるようにしてあげた。
すぐにわかって、二人の声に反応して、何か言おうとして、携帯に映るJ.C.を指で触り、それから手を振った。
良かった。
だんなもJ.C.も母にもう一度会いたいと言っていたので、会わせてあげられてよかった。
音楽を聞かせてあげた。古い映画音楽。
母が昔好きだった、高校の英語の先生が歌ってたと教えてくれた Smoke gets in your eyesとかも。
(残念ながら覚えていないと言ってたが)
話をするとわずかに頷いて答えてくれるし、握った私の手を両手で包み、擦るようにして自分の胸元に持って行ったり。
私が顔を近づけると私の頬に触り、擦る。
私がふざけてほっぺたをプッとふくらませると、少し笑うような表情を見せて、自分も少しだけプッと頬を膨らませた。
ちゃんと伝わっているな。気持ちはちゃんと伝わっている。
付き添うのは、気持ち。
役割じゃない。自分が一緒に居たいと言う気持ち。
大事なことは何なのか。
昨日はご近所の人が3人、母に会いに来てくれた。
パンを差し入れてくれた、前の日に立ち話をした幼馴染のお母さんとそのお隣さん。
幼馴染が家に帰って話してくれたんだろうね。
でも、来てくれて本当に良かった。
亡くなってしまってからでは、何を言ってもしても通じない。
だから私はお葬式なんて本当はあまり意味のないものだと思っている。
そこに行ったって、何も変わりはしない。ただのセレモニーであるのが、悲しすぎる。
窓越しに手を振り合い、握り合い、気持ちが通じればそれが最高のお別れだと思う。
私だったらそうしたいもん。母だって、たぶんそうだと思う。
今日も母といい時間を過ごせたよ。
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